周りを気にせず、思い切り泣けました

秩父市荒川 M・Sさん(65歳)の場合

自分勝手な主人でした。亭主関白を絵に描いたようなひとで、昭和の遺産というか、こんな亭主はもういないんじゃないかというぐらい珍しいひと。その上、夫婦のコミュニケーションなんて無いにも等しい、会話と言えば、まさに『飯・風呂、寝る!』の3つのみ。
主人が死んだら、どんなに清清するだろう。第2の青春を女友達と楽しもう!なんて、今から思えばずいぶん鬼嫁みたいな想像をしていました。
そんな主人が、肺がんにかかり、あっという間に帰らぬ人になりました。冷たくなった主人を見て、心に大きな穴が開いたというか、明日からこの人の面倒を見なくていい代わりに、私の残りの人生、誰と一緒に歩いていけばいいんだろうか、色々な思いが頭の中をぐるぐる廻り、『なんで、私を置いて先に逝ってしまったの?』とつぶやきました。
でも、施主としてりっぱに主人を見送ってあげなくては、そんな気丈に振舞う私に、葬儀社の方が、『ご主人のために、いっぱい涙を流してあげてください。大声で泣いてください。』とアドバイスしてくださいました。主人との数少ない思い出の写真をスライドにして大型画面で流す演出も、悲しみが深まり辛かったですが、控え室をご用意していただき、そのおかげで周りを気にせず思い切り泣くことができました。娘と二人で主人の“悪口”で盛り上がりましたし…
予算的にも苦しかったのですが、きちんと予算内で式ができたのもありがたかったですし、形式優先のお式でなく、主人らしい細かい演出もすばらしかったです。最後は主人も満足して旅立ったことでしょう。お世話様でした。
 
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