箇条書きにしてみましょう
まず、話したいことを箇条書きにしてみることです。色々話したいことがあるでしょうが、そのなかでこれだけは伝えたいということに絞ってみましょう。
その挨拶、長すぎませんか?
故人に自分の想いをすべて語ろうとすれば、時間がいくらあっても足りません。葬儀委員長の式辞で5分以内、弔辞であれば3分以内が最適と言われます。
原稿用紙を使いましょう
箇条書きにした内容を、原稿用紙に書いてみましょう。3分の挨拶では、400字原稿用紙で1枚から1枚半です。書けたら、実際に声に出して読むことをお奨めします。目で読むのと声に出して読むのではスピードも違いますし、本番で失敗しないためにもご自身で納得いくまで練習してみましょう。
前置きはほどほどに
丁寧な前置きはむしろマイナス効果。3分間は意外と短いものです。本題中心の挨拶を心がけましょう。
話の中心はひとつに絞る
色々な内容を話すよりは、話の核をひとつに絞ってください。もっとも伝えたいことを中心に、それに肉付けをした構成にすると、より気持ちが伝わります。
美辞麗句に“感動”はしません
故人を称える、お世辞や見え透いた褒め言葉は聞いている方はもちろん、遺族の方にとってもあまり心地いいものではありません。むしろ、普段使い慣れているご自身の言葉で、正直に話したほうが、結果的には感動を与えます。
耳でわかる言葉を使いましょう
葬儀というと普段使わない慣用句や4文字熟語を使いたくなりますが、文章で読むなら別ですが、参列者は悲しみの中で聞くわけですから、子供からお年寄りまで、誰もが聞いてわかる言葉遣いをするのが基本です。
上手じゃなくても大丈夫
アナウンサーではないので、上手でなくてもいいんです。むしろ上手に話そうとすると、必要以上に言葉を飾ろうとします。自分らしく素直に話すことが一番です。
あわてないで、ゆっくりと話しましょう
不慣れな席で大勢の人を前にすれば、誰でも緊張してしまいます。むしろゆっくりすぎるくらいかなと感じるスピードでちょうどいいぐらいかもしれません。
自分らしさで話しましょう
他人が作った弔辞の固有名詞を差し替えただけでは、外見は立派に見えますが、あなたの本当の気持ちは伝わりません。故人に対するあなたの思いを、あなたの言葉で伝えてください。きっとその想いが伝わることでしょう。


お葬式では「忌みことば」があり、あいさつに使うのを避けるように一般的に言われていますが、あまり気にすることはありません。むしろ気にしすぎて文章として不自然にならないように心がけましょう。

■気にされる方のために、「忌みことば」として次のことばが上げられます。参考にしてください。
重ねて ・ 重ね重ね ・ 重々 ・ またまた ・ 再び 再三再四 ・ 返す返す ・ 続いて ・ 繰り返す

「不幸が重なる」ことを連想させるようなことばを避けるという思いから生れたものです。「不幸が重なる」の「重なる」からさらに連想し、あらゆる重ねることば(例:くれぐれも、いよいよ、しばしば)を避けるようにと、たくさんの忌みことばを列挙する場合がありますがあまり気にしないほうがいいかもしれません。

■次のことばも「忌みことば」としている例がありますが、心配しすぎでしょう。
また ・ なお ・ さらに

通夜ふるまいの前

喪主が妻の場合 本日は、ご多用にもかかわらす亡き○○のために、お通夜のご焼香を賜りまして誠にありがとうごさいます。○○もこのように皆様に見守られまして、喜んでいてくれることと思います。故人の在りし日のことなどお聞かせいただければと思い、別室に粗茶などを用意いたしました。どうか今しばらくおつきあいいただければ幸いです。なお、明日の葬儀は○時からとなっておりますので、よろしくお願いいたします。今日は誠にありがとうございました。
喪主が息子の場合 本日はお忙しいところ、ご丁寧にお悔やみをくださいまして誠にありがとうございます。○○の生前は、格別のご厚情を賜りまして、○○も大変感謝いたしておりました。厚く御礼申し上げます。なお、明日の葬儀は○時からです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。大変ささやかではごさいますが、別室に粗茶を用意しております。どうぞ召し上りながら故人の在りし日の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
喪主が夫の場合の挨拶 ひと言ご挨拶申し上げます。本日はお忙しい中を○○のためにわざわざご弔問くださいましてありかとうごさいました。故人もみなさまのおいでを喜んでいることでしょう。また、○○の存命中にはひとかたならぬお世話になりましたことを厚く御礼申し上げます。あれこれ考えますと心残りなことばかりでございますが、これも寿命でございましょう。なお、明日の葬儀は○時から行います。なにとぞよろしくお願い申し上げます。あちらの部屋に心ばかりのお食事を用意いたしましたので、どうぞ故人を偲ぶ話など聞かせていただければ幸いです。

通夜ふるまいの終了後

喪主の挨拶(その1) 皆様、本日は誠にありがとうごさいました。おかげをもちまして、とどこおりなく通夜を終えさせていただくことかできました。夜も更けてまいりました。後は家族で守りますので、皆様、どうぞご自由にお引き取りください。
喪主の挨拶(その2) 本日は、ご多用中にもかかわらす誠にありがとうこさいました。おかげをもちましてとどこおりなく通夜を終えさせていただきました。もう夜も更けてまいりました。明日のお仕事に差し障りがあってはと存じます。本日はこの辺で終了させていただきたいと存じます。本日は誠にありがとうこざいました。

告別式終了後の挨拶

喪主・親族代表の挨拶 遺族を代表いたしまして、皆様にひとこと、ご挨拶を申し上げます。本日はご多用にもかかわらず、ご会葬・ご焼香を賜り、おかげをもちまして故○○の葬儀・告別式もとどこおりなく済み、これより出棺の運びとなりました。生前はひとかたならぬご厚誼をいただき、お見送りまでしていただきまして、故人もさぞ皆様のご厚情に感謝していることと存じます。残された私どもにも今後とも変わりなくご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
喪主が息子の揚合の挨拶 皆様、本日はお足下の悪い中、ご多用中にもかかわらす、故○○の葬儀、並びに告別式にご芸葬くださいまして、ありがとうございました。また、たくさんの方にご丁寧にお見送りいただき、厚く御礼申し上げます。私は故人の長男○○でございます。亡き父は、生前皆様より、ひとかたならぬご厚情をいただいておりましたが、葬儀に当たりましても、このようにおおぜいのかたにお見送りいただき、さぞかし喜んでおることと存じます。皆様、父亡き後も故人同様のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

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