さよならの代わりに・・・ありがとう!おじいちゃん

秩父市中宮地町 Y・Sさん(21歳)の場合

母から、祖父の葬儀に手紙を朗読してと言われたときは、恥ずかしさと小さい頃から「作文は苦手!」という意識から、正直すっごく嫌でした。でも、葬儀屋さんの『上手じゃなくてもいいんですよ。故人とって、最初のお孫さんのあなたから、“感謝”の気持ちで、心を込めて、ご自身の言葉で送ってあげてはいかがですか。』というアドバイスに、ふっと気持ちが軽くなりました。
そうだ!お母さんに叱られると、いつもかばって頭を優しく撫でてくれた、おじいちゃん。秩父川瀬祭りの日、浴衣を着て手を引いて連れて行ってくれましたおじいちゃん。もう会えないけれど、たくさんの優しさをありがとう。たくさんの幸せをありがとう。さよならの代わりにありがとうを言います。たくさんの思い出をありがとう。
最後は涙で手紙が読めませんでした。けれど、その涙が私はもちろん、父や母をはじめ参列者の心の悲しみを洗い流してくれたような気がします。
お葬式って悲しくて辛いけれど、自分なりに心を込めれば元気が沸いてくるんですね!

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